インテリアのコーディネートには様々なスタイルがありますが、近年注目を集めているスタイルのひとつがエクレクティック・スタイルです。
エクレクティックとは折衷という意味で、異なる様々なテイストをミックスさせるスタイルがエクレクティック・スタイルとなります。
例えば、ヨーロピアンとアメリカン、アフリカンとアジアンといった異なる地域のスタイルをミックスするだけでなく、北欧スタイルにアジアンな雑貨を取り入れたり、モダンなアイテムとレトロなアイテムを組み合わせたりと、自由なインテリアスタイルと言えます。
一方で、自分好みのスタイルやアイテムを単にミックスさせるだけでは、ゴチャっとした印象になってしまうので注意が必要です。
エクレクティック・スタイルを上手くコーディネートするためには、どこかに統一感を持たせることが大切です。
例えば、家具や雑貨の素材が木材やプラスチック、アイアンといったようにバラバラであっても、色や柄が統一されていればゴチャっとした印象にはなりません。
逆に、様々な色を取り入れたいのであれば、素材やデザインには統一感を持たせることが重要です。
ただし、統一感を意識しすぎるとミックス感が少ない部屋となってしまうので、どこかに逆の要素を取り入れることが大切です。
初めてエクレクティック・スタイルに挑戦したいという場合は、まず部屋のテーマカラーを決めておくのがおすすめです。
どのような色を選択すべきかは、目指したい雰囲気によって異なりますが、テーマカラーを決めたら色を統一させるのか、逆の色を取り入れるのかを決めましょう。
例えば、テーマカラーを青にした場合、色を統一するのであれば家具やファブリック、雑貨にはブルー系のものを選択する必要がありますし、逆の色を取り入れるのであれば青の反対色であるイエローやオレンジの家具やファブリックを組み合わる必要があります。
なお、反対色で部屋をコーディネートすると部屋にメリハリを出すことが可能です。
特に、エネルギッシュな印象の部屋を作りたい場合は、ビビッドやストロングといった彩度が高い色合いのカラーと、その反対色でコーディネートするのがおすすめです。
逆に、テーマカラーに近い色で統一すると、素材やデザインがバラバラでもまとまりがある部屋を作ることができます。
また、エクレクティック・スタイルで部屋作りをするにあったって、家具選びに迷ってしまった場合は素材・デザイン・色・サイズ感といった要素のどこかに統一感を持たせることを意識しましょう。
例えば、テーマカラーと反対色を組み合わせてコーディネートしたい場合は、素材やデザインなどに統一感を持たせることが大切です。
加えて、素材やデザインはバラバラでも、高さや奥行などのサイズ感を合わせておくと、まとまりがない部屋になるリスクを軽減できます。
雑貨やファブリックについても同様で、どこかに統一感を持たせることと、逆の要素を組み合わせることを意識することが大切です。
例えば、テーマカラーで統一した部屋を目指すのであれば、雑貨やファブリックもテーマカラーに近い色に合わせる必要がありますし、逆にテーマカラーと反対色を組み合わせた部屋を目指すのであれば、デザインや素材などの要素を揃えるようにしましょう。
エクレクティック・スタイルは、好みのテイストやアイテムを自由に組み合わせることができるスタイルなので、特にインテリア好きの方におすすめです。
一方で、上手くコーディネートしないと単なるまとまりが無い部屋になってしまいます。
そのため、数あるインテリアスタイルの中でも上級者向けのスタイルと言えますが、唯一無二の部屋作りが可能なスタイルなので是非挑戦してみてください。